逆境の意味『希望のつくり方』

2025/03/05

ハンス・セリエというアメリカのストレス学者がいます。彼はストレスは人生のスパイスだ!」と述べていますが、そういったポジティブ思考を心のどこかに持っておきたいものです。

そこで、今回ご紹介するのが、玄田有史『希望のつくり方』(岩波新書)です。

本書では、2006年に行われた「希望」に関する訪問調査(全国の20歳~59歳の2,010名を対象)の分析結果を紹介しています。

たとえば、

年収が300万円を超えると「希望」が持ちやすくなる。

最終学歴が高卒の人に比べて、四年制大学もしくは大学院の卒業者は、希望を持つ確率が約11%高くなる。

・過去に挫折を経験していない人ほど、希望を持ちにくい。

などと興味深い結果でした。とくに、3番目の調査結果が注目で、失敗や逆境も、人生全体で見れば悪いことではなさそうです。まさに「艱難辛苦(かんなんしんく)、汝を玉にす」です。
 
 
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