ピンの発見 『アラン「幸福論」の読み方』

2024/08/09

世界三大幸福論として、以前のブログでは、ヒルティ(→こちら)を紹介しましたが、今回はアランの幸福論です。幸福になるには、精神論だけでなく、不幸の原因(ピン)を冷静に分析して除去することが必要です。

岩波文庫から翻訳本が出ていますが、加藤邦宏『アラン「幸福論」の読み方』(プレジデント社)から読み始めるのがお勧めです。

たとえば、

・幸福論の中でも私が特に好きな一項である。
だれでも求めるものは得られる。若い者はこの点を思い違いする。棚からぼた餅が落ちてくることしか待っていないからである。ところが、ぼた餅は落ちてこない。そして、欲しいものはすべて山と同じようなもので、私たちを待っており、逃げて行きはしない。だがそれゆえ、よじ登らなければならない。」
 誰でも求めるものは得られる。これはアランの力強い思想でひとつである。得られないとすれば、それは本気になって求めていないからである。

・私の考えでは、アランは『幸福の科学』とでもいうべきデカルトの『情念論』を私たちの言葉に翻訳した。これをより敷衍し、発展させ、「幸福のプロポ」として読者のテーブルに供したのだ。

などなど、アランの幸福論を分かりやすく紹介しています。

 


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