私たち凡人は、偉人(天才)や達人をみると「自分の住む世界とは違う存在」と勘違いしがちです。これまでの研究では、凡人と偉人の違いは、「
一万時間以上、トレーニングできたかどうか」の差に過ぎないということが分かっています。これは、1日3時間、1年365日休まず、10年間トレーニングしたら到達できるレベルです。
ただ、
根気がそこまで続きません。同様な研究で
ジョフ・コルヴァン『究極の鍛錬』(サンマーク出版)があります。
本書では、凡人と偉人を分ける
究極の鍛錬について、その特徴的な要素を紹介しています。
①しばしば教師の手を借り、実績向上のため
特別に考案されている。
②その鍛錬は練習者の
限界を超えているのだがはるかに超えているわけではない。
③何度も
繰り返すことができる。
④結果に関し継続的に
フィードバックを受けることができる。
⑤チェスやビジネスのように純粋に知的な活動であるか、スポーツのように主に肉体的な活動であるかにかかわらず、精神的に
とてもつらい。しかも、
⑥あまり
おもしろくもない。
とあります。これは「やみくもにトレーニングしても無駄になる」「
基礎トレーニングが大切になる」ということかと思います。
生涯現役人生でありたいものです。
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