先日のブログ「恋愛依存症と共依存 2010/7/13」でお話したように、人は自分の“潜在意識”に動かされて不幸のワナにはまっていきます。先日は、共依存について触れましたが、 今回は、“アダルトチルドレン(Adult Children)”についてです。
参考になるのが、中村延江「アダルトチルドレン 恋愛・結婚症候群ー『自分探し』の処方箋」ベストセラーズです。
アダルトチルドレンは、家庭環境でいつの間にか身に付いてしまった「思考パターン」を指します。この思考パターンは潜在意識に隠れていて見つけにくいのですが、ある一定の行動パターンになって現れてきます。
1.家族ヒーロー・タイプ:自分がヒーローとしてがんばることで、家庭の問題を隠そうとする。
2.世話役・タイプ:常に周囲の面倒をみたり、問題の仲介役を買って出る。
3.犠牲者・タイプ:自分を犠牲にすることで、問題の解決を図る。
4.いなくなった人・タイプ:自分を目立たなくすることで、傷つかないよう対処する。
5.問題児・タイプ:家族ヒーローとは逆で、自分が問題児になることで家庭の問題を目立たなくする。
6.道化(どうけ)・タイプ:ピエロのようにわざとおどけて面白くすることで、家庭の緊張を緩和しようとする。
7.パパの王女さま・ママの王子さま・タイプ:自分の欲求や感情を押し殺して、親の王女さま、王子さまとして期待に応えようとする。
こういった行動パターンが、成人しても人間関係で展開していきます。
特に、恋愛・夫婦関係で顕著に現れます。
しかし、見方を変えると、人間関係の悩みや問題は、隠れた自分の思考パターンに気づくチャンスでもあります。本当の自分と向き合うことで、さらなる心の成長が得られます。
HSCカウンセリングでは、皆様の気づきをサポートしております。
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