どの分野にも、人生を輝かせて、人々に喜びを与えてくれるプロフェッショナルがいます。そういったプロの人生に学ぶことで、私たちの人生も輝いてきます。
今回ご紹介するのが、吉田都『バレリーナ踊り続ける理由』(河出書房新社)です。
著者は、50歳にして現役のバレリーナ。いまだプロとして活躍しています。
本書では、国際的に第一線で活躍し続けてきた、その心構えについて述べられています。
たとえば、
・大切なのは、“心が身体をどう動かしているのか”。つまり内側からの表現、その人ならではの表現です。それに気づけず、動きをただ外側から真似ているだけでは、感情のないロボットのように見えてしまうかもしれません。
・人間は、“自分はできている”と思うと、そこで成長が止まってしまう生き物なのでしょう。けれども、まだまだだ、と思うと自分の欠点を見つけ出しそれをなんとか改善しようと努力します。頂点であるプリンシパル、という肩書きを授かったからといって変化や進化をやめてしまったのでは、お客さまに新たな感動を届け続けることはできません。つまり、常に自分を修正し続ける努力が必要なのです。
などなど、私たちの人生全般にも通用するヒントが満載です。とくに、「努力に勝る天才なし」ということを、強く感じます。
溝の口精神科・心療内科医が教える:うつ病予防のためのヒント