以前のブログ(→こちら)で紹介したように、「人間は努力次第で変わることができる」という“しなやかマインドセット”を持っていた方が幸福になれることが分かっています。
これは、犯罪を犯した人にも当てはまります。
そこで今回ご紹介するのが、岡本茂樹『凶悪犯罪者こそ更生します』(新潮社)です。
著者は、刑務所でのカウンセリング経験から「どうすれば犯罪者がうまく更生できるか」について述べています。
たとえば、
・どんなに凶悪な犯罪を起こした受刑者でも、きっかけさえあれば、更生する意欲を持てることです。
・人を傷つけるきっかけが、幼少期における親(養育者)との関係にあることに気づいている受刑者は皆無です。だからこそ、受刑者の言葉にじっくりと耳を傾けることから始めるのです。そうすると、次第に事件を起こすに至るきっかけが明らかになります。そのとき、初めて受刑者に気づきが生まれます。この気づきは、「落ちるところまで落ちた」受刑者こそ大きなものになります。これが凶悪犯罪者だからこそ更生できる理由です。
・犯罪を起こした者が反省し更生するためには、新しい価値観や考え方を手に入れないといけません。
などなど、人が反省し、生まれ変わるためのヒントがたくさん述べられています。
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