スピーチ恐怖の相談に来院される方が少なくなりません。何事も準備8割と言われますが、スピーチを頼まれてから、しっかり準備をしておけば、緊張はかなり軽減されます。
そこで、今回ご紹介するのが、針山健一『誰でも60分以上スイスイ講演が出来るコツ』(すばる舎リンケージ)です。
本書は、題名が示すように、はじめての人でも、スピーチがスムーズに出来るコツを指南しています。
たとえば、
・人が一番感動するとき、それは・・・たとえぎこちなくても、話し手が自分の思いや考えを精一杯伝えようとする姿勢に触れたときです。・・・(中略)・・・参加者はきちんと準備をしているのか、ぶっつけ本番で話をしているのかを、敏感に感じ取るからです。逆に、きちんと準備をしておけば、その姿勢を敏感に感じ取り、あなたの誠実な姿勢に心を打たれます。
・ストーリーとは、簡単に言ってしまうと「話の流れ」のことです。講演には、始めから終わりまで一貫したストーリーが必要です。
・「ひとひねり」を試してみたけれど、なかなかうまくいかないという方には、「結・起承転結」の流れをつくることをおすすめします。どういうことかというと、はじめに結論を言ってしまうということです。
などなど、年に150回以上の講演をこなす著者ならではの話し方のコツが満載です。
自分には才能がないと安易に考えるのではなく、出来ることから努力していきたいものです。
誰でも60分以上スイスイ講演ができるコツ/すばる舎
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