信仰が人間の幸福感を増進させることは、ポジティブ心理学の先行研究で明らかになっています。
今回ご紹介するのは、最近人気急上昇の“ヒフミン”こと、元プロ棋士の加藤一二三さんの『幸福の一手』(毎日新聞出版)です。
本書では、著者の生き方、信仰(カトリック)に出会った経緯など、赤裸々に語られていて参考になります。
たとえば、
・棋士としての人生は、成功ばかりではありませんでした。たくさん戦った分、負けも多く経験しています。何事にも確信がもてない、一寸先は闇という不安にさいなまれたこともあります。そんなとき、キリスト教の洗礼を受けました。勝ちにこだわり、将棋盤の上ではいつも攻めの姿勢を崩さない。そんな私が、人間的な弱さを認めて、自分以外の大きな存在に身を委ねた瞬間でした。
・私の場合、人生における最善手は、「キリスト教」でした。もちろん、自分の努力で最大限、がんばることは大事です。けれども自分の限界を突破したいときや、究極のところを目指したいとき、キリスト教という人生の「最善手」に頼ることは、おかしなことでも、ずるいことでもありません。
などなど、人生の基盤に「信仰心」を置いているのに感銘します。
溝の口精神科・心療内科医が教える:うつ病予防のためのヒント