死後生の証明 『臨死体験9つの証拠』

2014/11/12

死後生(いわゆる、魂)は、私たちの「生きる意味」を考える上で決定的です。HSCの心理療法でも、「霊的人生観(人間は、永遠の魂を持ち、転生輪廻をしながら魂を磨いていく存在であるという見方)」を重視しています。

死後生の研究として、「臨死体験」があり、今回は、ジェフリー・ロング『臨死体験9つの証拠』(ブックマン社)をご紹介します。

著者のジェフリー・ロングは、アメリカの放射線医で、国際臨死研究協会(IANDS)の理事として、世界1300以上の臨死体験症例を収集調査し、本書では、その調査結果について紹介しています。

たとえば、

・心停止した10~20%で臨死体験をする。・・・(中略)・・・心臓が止まるとすぐに脳への血流がストップする。脳への血流が止まっておよそ10~20秒で、脳電計の波形がフラットになる。脳電計は意識的な思考を司る大脳皮質および脳の外縁部の電気活動を測定する。・・・(中略)・・・臨死体験が明晰であり、共通する特徴が秩序だった順序で出現することから、これが夢や幻覚ではなく、またそのほかの脳の機能障害に起因するものでもないと分かる。

・289の体外離脱例の97.6%で、その描写が完全で明白な誤りがないことが明らかになっている。体外離脱が記憶の断片や、たまたま当たった事実にすぎないとすれば、これほど多くの事例で描写が正確である説明がつかない。

・臨死体験をした先天的全盲者の証言を集めたもので、その報告には詳細な視覚描写が含まれている。先天的な盲人、あるいは生後まもなく視力を失った人間が秩序だった視覚体験を伴う臨死体験をするなど、医学的には説明不能である。

などなど、多数の症例を統計解析している点が、これまでの臨死体験本とくらべ、明らかに秀でています。

臨死体験を「脳の異常体験」として説明する医学者たちがいますが、彼らの説明では無理があります。脳が機能停止していても、臨死体験しているわけですから。「真実は頑固なもの」なのです。


臨死体験 9つの証拠/ブックマン社


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