引きこもり、うつ病、各種依存症などには、先延ばし癖、いわゆる「ぐず病」が関わっています。どうやって、先延ばし癖を打開していくか?患者さん方からも、よく訊かれます。
そこで、おすすめしたい良書が、ピアーズ・スティール「ヒトはなぜ先延ばしをしてしまうのか」阪急コミュニケーションズです。
本書では、簡単な質問によって、3つの先延ばし癖タイプから、自分のタイプが分かるようになっていて、「先延ばしの日々」から「実行の日々」に変える具体的なアドバイスが述べられています。
先延ばし克服の方法としては、
・モチベーションを上げる仲間を持つ、物語を読む
・目標を達成した自分をありありとイメージする
・実行した後に自分にご褒美を用意しておく
・実行を阻害する「誘惑」をあらかじめ遠ざけておく
・習慣化の力で自動運転モードにする
などなど、細かくアドバイスされています。
物事の実行には、「動機(目標)」→「プロセス(具体的努力)」→「結果(成果)」の3つが重視されます。3つのステップを常にチェックしながら、着実に、ハッピーな人生を作っていきたいものです。
ヒトはなぜ先延ばしをしてしまうのか/阪急コミュニケーションズ
溝の口精神科・心療内科医が教える:うつ病予防のためのヒント