メンタルクリニックを受診される方のほとんどは、「自信がない」、あるいは「自分が好きでない」とおっしゃいます。
心理学では、この自信を「自己効力感」といいますが、この自己効力感がメンタルヘルスを維持するのに大切です。
参考になる良書が、斎藤茂太 「『心の掃除』の上手い人 下手な人」集英社文庫 です。
本書では、「自分を好きになる」が幸せへの最低条件と述べられています。
さらに、
「自分が嫌い、そして、そんな自分をつくった親や周りの人を憎んでいる。」
「自分を好きではない人は、他人を真剣に愛することはできないし、人に愛されているという実感も持てない。」
など、自分が好きになることの理由が挙げられています。
ポジティブ心理学を一言に要約したら、「自分を好きになる」心理学といっても過言ではありません。
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