診療でよく訊かれるのが「自分の心を見つめるにはどうしたらいいか?」という質問です。
相手に合わせてお答えするようにしていますが、今回ご紹介する書籍にもヒントがありましたのでおすすめいたします。
プロサッカー選手の長谷部誠「心を整える」幻冬社 です。
本書では、自分と向き合う方法として、
(1)孤独な時間をつくって、独りでじっくりと考えを深めていくこと。読書の習慣も含まれるそうです。
(2)尊敬できる人や仲間に会い、話をすることで自分の立ち位置を客観的に見ること。
と述べられています。
私見ですが、読書は、(1)だけでなく、(2)にも含まれるでしょう。
その他、生理整頓は心の掃除に通じる、マイナス発言は自分を後退させる、恨み貯金はしない、苦しいことには真っ向から立ち向かう、常にフラットな目線を持つ、情報管理を怠らない、努力や我慢はひけらかさない、感謝は自分の成長につながる、などなど実践で培った教訓が列挙されています。
読書による心の修養、内省のための孤独な時間、メンター(尊敬できる人)との出会い、感謝、許し、積極的ポジティブ思考、手堅い情報収集など、ポジティブ心理学がすすめる考え方、習慣とも共通すると感じました。
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