日本は世界のトップを切って「超高齢化社会」へと突き進んでいます。次期、人生100歳時代が到来します。大切なのは、ハングリー精神を失わず、常に、新しいものへ関心を持ち続けることです。年を取っても学び続ける姿勢が、「老いて衰えず」を実現します。
そこで今回ご紹介するのが、川上二三子『99歳、現役です!』(太田出版)です。
著者の川上さんは、50歳で生命保険のセールスレディとして働き始め、30年連続で優秀営業員として表彰され、99歳の現在でも現役だそうです。本書では、生涯現役人生のためのヒントがたくさん述べられています。
たとえば、
・高齢化社会と言われるようになって、お年寄りも活躍しなくてはいけないと言われます。でも、活躍できるような能力や才能に誰もが恵まれているわけではありません。
できないことを出来るようにする努力は大事だと思います。
しかしそれ以上に、できないことを手伝ってくださるような人との関係があることが、もっと大事なのではないかなと、この年になって思います。・・・(中略)・・・
ひとつ言えることがあるとすれば、私は何をするにも一生懸命だったことです。
・保険の世界には、どんなに高性能なコンピューターにも、できないことがあります。それが縁をつなぐことです。
保険は人と人をつなぐ仕事だと申し上げてきました。お客様と知り合い、そのお客様との縁がまた新しいお客様につながっていく。それはコンピューターにはできません。
などなど、高齢者のみならず、近未来のAI社会で人類が生き残っていくための“心構え”までも学べます。
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