世間は、新型コロナウイルス肺炎(武漢ウイルス)の話題で一色ですが、マスコミの煽動に乗ってはいけません。コロナウイルスは、感染しても8割は発症しません。発症するかどうかを決めるのが、私たちの免疫力です。マスコミによって恐怖心を煽られていると、免疫力が下がってしまいます。マスコミ情報からは適度な距離を取りたいものです。
今回ご紹介するのが、永井隆『この子を残して』(日本ブックエース)です。
著者は、長崎大学病院放射線科のドクターでしたが、原爆に被爆し、その当時の模様を克明に綴っています。
被爆当時は、75年は生物がいっさい住めない汚染地帯になると予想されていたそうですが、爆心地では7週間で蟻の行列がみられ、3ヶ月後にはみみずがたくさん見つかったと言います。
本書を読むと「私たちの生命力はまんざらでもない」ことが悟らされます。自分たちを信じる力が、恐怖心に打ち克つ力になります。
こういった恐怖が蔓延した時期だからこそ、先人たちの智慧に学びたいものです。
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