現在、日本は「超高齢化社会」に向かって世界のトップを走っていますが、それにともない、高齢者の認知症が急増しています。現代医学では、認知症に一度なると、悪化することはあっても良くなることはないとされています。
ただ、すべての認知症に当てはまるわけではなく、良くなる症例もあるのです。
たとえば、サイモン・マクダーモット『父と僕の終わらない歌』(ハーバーコリンズ・ジャパン)があります。
著書の父親は77歳で認知症になりますが、本書では、歌を通して症状の改善がなされた経過が述べられています。
心理療法では「音楽療法」に分類されますが、薬物療法以外の心理的アプローチで認知症が改善することがあります。音楽療法による認知症の改善に関しては、映画「パーソナルソング」でも描かれています。簡易版がYouTubeでも観れるので、のぞいてみてください。
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