新型コロナウイルス(武漢ウイルス)の治療薬として、富士フイルムが開発した抗ウイルス薬「アビガン」に注目が集まっています。元々、ネガフィルムが主力であった富士フイルムを多角化し、サバイバルさせた社長の考え方が参考になります。
今回紹介するのが、古森重隆『君は、どう生きるのか』(三笠書房)です。
・私が富士フイルムの社長に就任した2000年以降、写真の世界にデジタル化の大波が一気に押し寄せ、売り上げの6割、利益にの3分の1を稼ぐ主力事業であった一般写真市場、またその中のコア商品であった写真フィルムの売り上げが10年間で10分の1以下に激減した。まさに、本業消失の危機が富士フイルムを襲ったのである。・・・(中略)・・・富士フイルムは、写真フィルム中心の会社から、医療機器や医薬品、化粧品などのヘルスケアや液晶用フィルム等の高機能材料など、6つの分野を中心とする多角化企業に生まれ変わったのである。私は全身全霊を込めて、この改革を実行してきたのだ。
・私がこれまで生きてきた人生を振る返ると、「今を本気で生きること」「本気で仕事や課題に取り組むこと」「それらを通じて絶えず自己を磨き続けること」の連続であった。そうやって自己を高め続けていれば、たとえどのような課題や困難が目の前に現れようとも、それに正面から立ち向かいそれらに屈することなく、「己の力で道を切り拓いていくことが出来るはずだ」という事がはっきり言える。
とあります。コロナで乱気流にもまれている今こそ、成功者の知恵に学びたいものです。
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